テストステロンは、記憶力、判断力、積極性、競争意識を司る

「テストステロンが多い」というと、性欲が強くて攻撃的なイメージを持つ人が多く、テストステロンがどんな働きをしているのか、正確に知っている人は案外少ないようです。そのもつとも大きな働きは、骨や筋肉の発達を促し、がっしりした、たくましいからだを作ること。脂肪がつくのを抑える働きも持っています。

また、精子を作る力と性欲を高める働きもします。ですから「テストステロンが多い人は性欲が強い」というのは、ある程度当たっています。ただし、テストステロンが多いと社会性が上がる傾向にあるので、「攻撃的」というのは当てはまりません。

ほかにも、テストステロンは、皮膚の合成や、動脈硬化を防ぐ作用、造血作用、腎臓の働きを功ける作用など、体内で実にさまざまな力を発揮しています。

驚くべきは、ここからです。テストステロンは、脳内で精神や老化を司るミトコンドリアを健やかに保つなど、脳神経とも深くかかわっています。このため、テストステロンが減ると、記憶力や判断力が衰えてくる上に眠りの質も悪くなり、うつ的な状態になってしまうのです。結果的に積極性や競争意識も落ちて、元気がなくなります。

40歳を過ぎて、「なんだか物覚えが悪くなった」「思考がなんとなくぼんやりする」「どうもやる気が起きない」「勝負に負けても気にならなくなってきた」「何をやっても面白くない」といった傾向が出てくるのは、ただ単に「年をとったから」ではなく、加齢やストレスなどにより「テストステロンの分泌量が落ちてきた」ことが根本的な原因であることが少なくないのです。

反対に、テストステロンの分泌を高く保ち続けている人は、いくつになっても記憶力も判断力も衰えません。何よりやる気に満ちているため、仕事でも第一線で活躍を続けます。積極性もあるので、新しい仕事に果敢に挑戦したり、時間を惜しまずに人に会いに行ったり、旅に出かけたりと、行動力も落ちません。テストステロンが私たちのからだと心に及ぼしている影響は、想像以上に大きいのです。

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